インターネットカラオケマン

【歌い手】

 最近話題になってましたね、「インターネットカラオケマン」が。つまりまあ、歌い手のことなんですけど。皮肉にもなりゃしない直接的な馬鹿にした表現方法。歌い手という種族を嫌っている人間がどれほどいるのか、という証明になる言葉ですかね、こりゃ。

 歌い手と言っても、様々いますよそら。「神」やら「心臓溶ける」とか言われてるレベルの人たちから、対して再生数も伸びないような人たちまで。ただし、嫌われてるのはどこからどこまで、というのが重要なことですかね。個人的には、歌い手と言っても対して嫌悪感を持たないのですが、なんやかんや迷惑を掛けている層がいるというのは揺るぎ無い事実なわけで。実際、自分も嫌いですからね、そういうのは。しかし、流石にだからといって「あの歌い手はこうだから、この歌い手もそう」という考えに至るわけにはいきません。まあ、そうは言ったところで、人間そういう思考に至るのが、至極当然な話なものですから、結局は歌い手という種族全体が嫌われ者になるのはしょうがない話でもあるわけですな。

 昨日、最近は炎上やらなんやらで話題になっているほぼ日Pが、「インターネットカラオケマン」だかそんな感じのタイトルの曲をアップしてましたね。案外、あそこに集約されてるんですよね、憎悪の塊というか、集まりというかが、コメントも曲も含んだ動画内すべてに。アレを見ただけでも、どれだけ歌い手という人々が嫌われているのかがわかります。

 歌い手に何が問題があるのか、と言えば、最初は特に問題なんてものは存在してなかったんですよね。単純に、「この歌が好き、歌ってみたいけどカラオケにない…なら歌おう!」みたいな感じだったんでしょうね、それこそ初期の頃のニコニコの歌い手連中は。それがいつの間にか今の形になってしまったわけですが…原因としては、結局の所、信者と言われて馬鹿にされているファンの存在が大きいですかね。ニコニコ動画は言うなれば公共の場のようなサイズにまで膨れ上がっているものですから、衆目を集めるのは当然のことです。そうなると、それを好きな者同士が集まり、どんどん大きくなるわけですね。結果好き好きが酷くなり、盲信となり、歌い手によってはその盲信を受けることに得意になってしまうと。大きくなり過ぎた結果がこれだなんて、何とも面白い話ですなあ。で、まあそこから色々問題点が生じてしまったと。人は群れを形成しますが、それが大きくなるとどうしても気が強くなってしまうんですよね。間違いを指摘する人間がいたとしても、それを気にしない人間の方が多ければ、もみ消されるだけですから、そんな指摘なんて。だからこその騒音問題とか、商法的な問題とか、色々起きてしまったんでしょうね。

 これからどうするか、だなんてことを議論したところで無意味でしょうねえ。所詮は人の群れですから、最早大きくなりすぎて止まることなんてないでしょうし。まあでも、「嫌なら見るな」という言葉を残しても、それが周りに迷惑を掛けてしまっているなら、嫌々見ざるを得ないわけで。もしかしたら、今回の「インターネットカラオケマン」でどうにかなってしまうかもしれませんねえ。どうせなら謙虚な歌い手さんは残してもいいと思いますが。

これからの動向に注目ですね、ここらの界隈は。

それでは今日はここらでサヨウナラー